IQでは、下記のように軽度〜最重度と分けられております。
●IQ71〜85…境界(ボーダー)領域知能
●IQ51〜70…軽度知的障害
●IQ36〜50…中度知的障害
●IQ21〜35…重度知的障害
●IQ20未満…最重度知的障害
まだ、障害の診断をされたばかりの人は、IQの低さに悩み苦しむ・・・って人も多いはずです。(私もそうでした)
でもね、障害を理解(受け入れ)して、過ごせば分かると思うのですが、出来ることは非常に増えてくるんです。
で、ある時、気付くの。「IQは、ちょっとした物差し程度だ」と。
もちろん発達障害と違い、全体的なレベルは低く、よく「今後伸びても小学○生程度のレベルで止まるでしょう」と言われる。
でも、勉強面以外での好きなことをとことん覚えたり、色々な知識も徐々に身につくんです。
そんな成長を見ると、「IQはそうだけど、大切なことはそんなことじゃなく、目の前の子供を見ることだ」って気付くのね。
軽度の知的障害について、既に私のサイトのページに書いてありますので、【軽度知的障害とは】をご覧下さい。
・・・と、書きましたが、ちょっと追記しようと。
ここでいう知的障害とは知的機能の発達の障害のことを指します。
[1]発達期(18歳まで)に発現します。
[2]一般的な知的機能が明らかに平均よりも低くなります。
[3]意志伝達や自己管理、家庭生活面から、社会的/対人技能や地域資源の利用、更には自律性や学習能力、仕事、余暇、健康、安全といった適応行動が、同時に少なくとも2つの領域において障害されている場合ですね。
知的障害を持つ人はどれくらいいるかと言うと、知的障害の頻度は、0.86〜5.6%(1%程度)と報告されています(男女比1.5:1)。
残念ながら?軽度知的障害では半数程度が原因は特定されないと言われておりますが、重度・最重度知的障害で原因が特定可能であることがほとんどです。
私自身が正確に子供の知的障害というのを再確認できましたのは、「何かしら障害があるかも?」と指摘された3歳児検診からだいぶ経ってから。
それこそ、小学校入学時は「普通級+通級」を選択し、しばらくしてから通級の先生に区と繋がりのある大学病院の先生を紹介されてからです。苦笑
で、息子は現在20歳です。(2018年9月現在)
その間、ネット上の「軽度の」障害情報は爆発的に増えました。(ちょっとオーバーかな?笑)
当然ですが、中身が全然ない広告収入だけを得るために作られたサイトも多く、管理者の知識がないからか、勘違いしている?適当に書いてる?記事も多い。
もちろん、様々な企業サイトも誕生しました。
しかし、どちらかというと「発達障害」がメインであり、「軽度の知的障害」の情報はあまり見かけない。
もちろん、自閉症の流れで「知的障害」というキーワードはでるのですが、単体で取り上げてるサイトはまだまだ個人サイトが主流なのではないかと個人的には考えています。
東京都にお住まいの方でしたら、私が運営しているもう一つのサイトである「軽度障害児・者の東京まるわかり」をご覧になったかたもいるかもしれませんが、私はそちらにて東京都内の児童発達支援施設や放課後等デイサービスの施設の情報を調べてご紹介しております。
機械的施設のリンクをただ単にアップしているように見えるかもしれませんが(笑)、実は一軒ずつ該当の会社や施設のサイトを見ながらアップしているんです。
ですので、非常に時間が掛かってるのですが、その中で施設利用者の説明は、ほとんどが「発達障害」向けで、知的障害についてのことが書かれていないことが多い。
もちろん、知的障害を含めて「発達障害」と考えてるところもありますがね。
生き辛さは発達障害だろうと知的障害だろうと共に同じはず。
もちろん、知能の低さは考え方や行動に「幼い」部分もあります。
知的障害が検査で分かると、「この子は今後頑張っても小学〇年生程度の知能しかありません」なんてことも言われます。(うちの息子もそうでした。)
でも、感情面は年相応になったりするものです。
出来ないことは多いかもしれないが、少しずつ増えてもいきます。
外部からの指摘も理解します。
周りの状況も分かったりもする。
自己肯定感が低いため、何事も自信がなかったりもする。
だからこそ、親も子も「動く」を意識した生活をした方が良いと思っています。
行動範囲が広がれば、世界も広くなります。
新たな「考え方」を見つければ、違う答えも出てきます。
親と子だけの狭い世界では伝えること、共感することも限定的になってしまいます。
そんな時はネット上にあるたくさんの似たような状況の家族の情報を参考にし、違う術を試し、今より一歩良い環境にしてあげる。
そのためにももっともっとたくさんの声がネット上にあがって欲しいと願っています。