応用行動分析学(ABA)の視点から提案する3つの「心得」

MENU

応用行動分析学(ABA)の視点から提案する3つの「心得」

 

障害を抱えたお子さんの療育を考えた時、やるやらないは別にしてABAの存在を知ったという人も多いと思います。

 

応用行動分析学 (Applied Behavior Analysis: ABA)

 

行動分析学とは人間や動物などの行動を分析する学問で、徹底的行動主義に基づく心理学の一つです。
応用行動分析学は、実験行動分析学が明らかにした行動の原理などを人間の生活に応用して様々な問題を解決しようとするものです。

 

応用範囲は広範囲に広がり、臨床心理学はもちろんですが、発達障害や精神疾患などや、教育、特別支援教育などあらゆる場面で取り入れています。
教育や福祉、医療の現場から産業、地域社会などで、取り入れられています。

 

このABAについては、全国各地で講演会なども行われており、今回、BOXメンバーのパパさんが参加し、講演の内容をBOXのメンバーページにアップしてくれました。
非常に分かりやすくまとめてくれましたので、これは是非ともメンバー以外の人にも紹介したいと思い、許可を得てこちらでも紹介します。

 

なお、上記のように色々な場面で応用されるABAですが、当サイトは何かしら障害を抱えたお子さんの親を対象としているサイトですので、レポートも子供たちの発達を支えるための具体的なポイントとなります。

 

 

応用行動分析学(ABA)の視点から提案する3つの「心得」記事一覧

1 「ほめること」の重要性「やる気」はどこからやってくる?「やる気」はどうして逃げていく?人の行動に影響を及ぼす事柄はたくさんありますが、重要なものの一つは「過去の経験」具体的に言えば、『○○をしたら、□□になった』という過去の経験が、今の行動に影響すると言うこと。例:勉強したら、褒められた(ご褒美をもらえた)→「よし!また頑張ろうかな♪」例:スピード違反したら、捕まった→「もう絶対スピード違反は...

注意! 対応の「意味」は「相手の立場」で考える。「褒める→やる気になる」「叱る→反省する」とは限りません!!!音や刺激に過敏な子どもは、大きな声や抱きしめたりの「褒める」表現を嫌がっているかもしれません。大人が叱っているつもりでも、子どもは「注目してもらえた」と喜んでいるかもしれません。※「相手にとってどうか」が重要、実際に望ましい行動が増えているか、不適切な行動が減っているかを評価することが重要...

2 罰的な対応の問題点問題行動に対する対応を考えましょう・行動の原理から考えれば、問題行動を減らすためには・・・問題行動に対して「嫌な結果」を伴わせる【正の弱化】問題行動が起こると「お楽しみ」を奪う【負の弱化】・30〜40年ほど昔は、子供たち(主に知的障害のある子ども)の問題行動に対してこのような「罰的な」方法が用いられていました。・罰的な対応には、確かに、「問題行動をやめさせる」効果があるようで...

「スモールステップ」の大切さ(1)現状「この子、ほめるところがないんです」という訴え確かに「一度もやったことがない行動」を褒めて強化することはできない新しい行動を「ほめて育てる」ということは「本当に」できないのでしょうか?(2)イルカの曲芸【イルカがジャンプして輪をくぐるのは、どうやって覚えるの?】輪の下に来たら褒める→輪の下で跳ねたらもっと褒める→輪の下をくぐったらもっともっと褒める→曲芸として...