石川県教育委員会が2013年9月13日に公立高校と県立中学校などの募集定員を公表しました。
石川県教委は13日、2014年度の公立高校と県立中学校などの募集定員を公表し、全日制高校は13年度と比べて6学級240人増の212学級8480人とした。中学校卒業予定者が今春より343人増えるためで、定員増は2年ぶりとなる。同日、県庁で開かれた県教育委員会会議で了承された・・・(北國新聞社)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130914-00059093-hokkoku-l17(ヤフーニュース)
定員増については2年ぶりとのことですが、その理由は中学校卒業予定者が今春より343人増えるためのようです。
その中の発表で特別支援学校はすべての入学希望者を受け入れできるよう390人を募るともありました。
ということは、今までは入学を希望してても却下される児童・生徒が多かったということかな。
また、当サイトをご覧の方は軽度の障害を持つお子さんの親がメインなのですが、軽度の障害って言っても様々です。
IQなどの数値上ではほぼ健常と思われる場合でも、数値では見れない生き辛さというのがあります。
その辺りも考慮して全ての入学希望者を受け入れてくれるのかな。それ以前は、何度も親が出向いて現状を伝えてOKを貰わないとダメだったのかな。どちらにせよ、今回の決定が微妙なラインにいるお子さん、またその親にとって朗報だと良いですね。
私は石川県に住んではいないので、石川県の支援学校の情報は知りませんでしたので、これを機にちょっと調べてみました。
視覚障害のお子さんが通うための県立盲学校、聴覚障害のお子さんが通うための県立ろう学校、肢体不自由なお子さんが通うための県立小松瀬領特別支援学校、病弱のお子さんが通うための県立医王特別支援学校、またその分校として医王病院内にある医王病院分教室と小松みどり分校があります。
また、知的障害のお子さん向けに・・・
また私立として小学部・中学部・高等部がある金沢大学付属支援学校があるようです。
※2013年9月時点で、県のサイトの学校一覧ページに記載の金沢大学付属支援学校の外部リンクがエラーですね。^^;
更に、知的障害、肢体不自由が併設されてる学校として・・・
上記の三校があるようです。
石川県の県立特別支援学校への入学については県のサイト内にある「県立特別支援学校への入学は」に、ちょろっと書いてますが、肝心なこと、詳しいことは直接各学校へ電話して聞きなさいという、役所のありがちな案内のみですね。苦笑
障害のある子等の教育相談については・・・
県教育センター(Tel 076-298-1729)がとりあえず発達障害を含むすべての障害のある子の相談に応じてくれるようですね。
また、知的な発達や情緒に障害のある子については各支援学校で受け付けてくれてるようです。
上記の学校にて、知的障害や自閉症などに関する教育情報の提供や情緒に障害のある子の支援など、随時教育相談を行ってくれているようです。
また、小中学校等の要請に応じ、相談員を派遣したりもするようですね。
ちなみに石川県は2013年5月31日に発表した石川県広報に平成26年度石川県立特別支援学校幼稚部及び高等部入学者選抜方針として「平成26年度石川県立特別支援学校幼稚部及び高等部第1学年入学者の選抜は、学校が幼児・生徒の障害の実態を把握し、能力、適性等を評価して合格者を決定するものとし、次のとおり方針を定める。」として詳細を掲載しており、高等部を見ると選抜方法は「学力検査、身体機能及び運動能力検査、面接」とのことです。
紹介のニュースでは「特別支援学校はすべての入学希望者を受け入れできるよう390人を募る。」と書いてありましたが、これはあれですかね、「仮に全員が選抜をクリアして合格しても入れるくらいの枠」ってことであって、選抜方法をクリアできなかった生徒は入れないということなのでしょうか。
東京都の場合では、軽い障害の子が目指す職業系支援学校と、都が線引きした学区内にある普通科の支援学校があり、職業系の学校を不合格になった場合の受け皿として学区内の支援学校に通うことができます。
(もちろん、最初から地元の支援学校のみを受けることも可能です。)
そのため、東京都で職業系の支援学校の受験を希望する場合は、まず最初に地元(学区内)の支援学校の事前相談を受けることが条件で、それを済ませてから職業系の支援学校の事前相談を受けるようになっております。
ですので、あくまでも私の個人的な話しになりますが、支援学校(職業系でも普通科でも)を受けさせると決めた時点で、どこかしらの支援学校に入れる・・・と考えてました。(それこそ、地元の支援学校を落ちた・・・という話しは聞いたことなかったので。)
そのようなことから、今回の石川の支援学校のニュースではないですが、「じゃ、支援学校を落ちた?場合の受け入れ先は?」という疑問が当然出てくるんですよね。
定時制?通信制?サポート校?って。
でもさ、どうなんだろうね。当然、受け入れる枠には限界があるから、希望者全員を各学校が受け入れるのは難しいかもしれないけど、時間をかければ出来ることも増える子どもたちにこそたくさんの学べる環境ってのが必要なんじゃないのかなって思う。
BOXのメンバーの中にも希望校に入れる子、入れない子など様々。地域によっては支援学校自体がほとんどなく、仕方なく他の道に進む子だっている。
障害のある子達は自分のやることに自信の無い子が多かったりするんだよね。それで私たち親はいかに「自信をつけさせるか」を考えたりもするの。
だいぶ良くなった!と思ってたのに、支援学校の受験で失敗⇒自信喪失なんてなったら、そこからまた気持ちを切り替えるのって時間がかかるんだよね。
今回のようなニュースの内容が全国的に「当たり前」になり、支援を必要としている子どもたちが自ら複数の選択肢を選べるような環境に一日でも早くなってくれたら嬉しいと思う今日この頃です。